代表取締役就任のご挨拶(2006.06.01)

日本コンピューター株式会社の経営目標は「人類の進化に寄与する価値の創造」でございます。
収益は、この経営目標に合致した活動による成果への対価であると認識いたしております。

地球誕生から45億年に及ぶ命の“たすきリレー”の末に人類は誕生しましたが、この人類に取って代わる種が誕生する日まで、種としてのたすきリレーを継続させていくことが人類の努めである様に思えてなりません。

そして、この世に生を受けた我々は、自らの人生を最大限にエンジョイする権利を有すると同時に、たすきを受け取った駅伝メンバーの一員として、先人の教えを十分に理解して継承しつつも、新たなチャレンジを企画実行し、そこで得た経験則や成果物を後世に伝承する責務があると考えております。

弊社の先代社長であった長井克成は、平成元年に「あれこれ手を出さず何かに特化してその分野のNo.1になる」という”業務特化戦略”を打ち出しました。その特化対象として、当時 ITとは縁遠いと思われていた健康・福祉分野を選択したのは、IT化も少子高齢化も文明や科学がもたらした現時点における究極の産物(副産物?)であり、まさに今のこの時代を生きる者として、この2つの融合にチャレンジすべきだと考えたからです。その後の弊社は、社員の驚異的な頑張りによって当該ドメインにおけるメジャー企業となりました。また、奇跡的な巡り合わせや出会いのご縁にも恵まれ、シェアNo.1製品を創出する企業へと成長することができました。お世話になった皆様には、この場をお借りして御礼申し上げたいと存じます。

さて、弊社はこの度20年ぶりの社長交代が行われました。弊社の歴史は新たな章へ突入することになりますが、経営スタンスや社風は何ら変わらないものと存じます。ただし、現状に満足するのではなく、これからは“長所特化戦略”(短所には目をつぶり長所をとことん生かす人財育成と組織編成により、個が持つ潜在能力を最大限に発揮してもらう)を強力に推進していくことで、形にとらわれない新たな価値を創造していく所存でございます。

新たなチャレンジを続ける明るく元気な個性派IT企業 nichicom(ニチコン)を、これからもよろしくお願いいたします。

  • 2006年6月1日
  • 代表取締役 原田 栄一