
切れ目ない支援を実現する「児童虐待予防システム」
WEL-MOTHERの母子保健システムと児童相談所、家庭児童相談室などが持つ児童情報を共有して、世帯全体の支援状況を把握できるWEBシステムです。また、統計学に基づいて情報を分析し、虐待の発生予防や重症化防止を支援します。
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システムを通じた社会的課題への貢献
我が国における、全国の児童虐待相談対応件数は年々増加しております。弊社は、公衆衛生に携わるシステム会社としてこれからの時代何ができるかということを考え、児童虐待予防を目的としたシステムの開発に至りました。
「発生予防(0次・1次予防)」の支援
虐待予防というと、虐待の早期発見や重症化予防(2次予防)、再発予防(3次予防)に目が向きがちです。
もちろんこれらの対策は重要なのですが、ここに母子保健活動を起点とした、虐待に発展してしまう前の段階で未然に防ぐ、発生予防(0次・1次予防)を効果的に実施することをプラスし、その両輪が実現できれば、虐待を減らすための効果はさらに高まります。本システムは、AIエンジンを活用することで、支援を必要としている方に、素早く的確に支援を届けることができるように、手助けをします。このように、保健所や保健センターが中心となって行っている、妊娠期からの“切れ目ない支援”を実現し、虐待発生予防(0次・1次予防)活動も支援します。
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事業内容
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児童情報をシステム連携することで、各部署が持つ支援状況を効率的に把握
自治体内に分散管理されていることが多い予防接種情報や母子保健情報、相談や支援記録情報などの児童情報をシステム連携して、集約管理します。
システム連携された最新情報は、関係者に即座に共有され、素早く一画面で確認できるため、自然に関係機関間の情報連携が強化され、児童や家庭に対するきめ細やかな支援を可能にします。
母子保健システムとの正確・確実な情報連携
弊社はWEL-MOTHERの開発元ですので、母子保健システムから、住民記録情報や健診、保健指導等の各種履歴情報を、正確・確実に連携できます。
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直観的な操作を可能にする、分かりやすい画面
一元化された児童情報は1画面に集約して表示し、時系列順に確認できるため、必要な情報をすぐに見つけることができます。
また、詳細情報の有無を識別しやすく、画面遷移が容易です。そのため、どなたでも必要な情報を探しやすい操作性を実現しています。 -
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dataDiver(*1)を用いたデータ分析とリスク予測
高度な分析を可能とするdataDiver(*1)のAIエンジンが、本システムに集約管理されている情報を統計学に基づき解析して、リスク予測を行います。
リスク予測で使用する予測モデルは、システム構築と合わせてデータ分析を行って作成します。
(*1)
データの中から有意な傾向を抽出・可視化し、効果的な予測を出す株式会社データビークルのツール。「dataDiver」は、株式会社データビークルの登録商標です。 -
特徴
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必要な情報取得にかかる時間と手間を削減する
シェアリング機能- 自治体内で分散管理されていることが多い児童情報を個人単位で集約し、時系列順に確認できます。
重要な最新情報を素早く確認できるので、担当者の不在、情報取り寄せの調整に伴う情報連携の遅滞や伝達漏れを低減し、迅速かつ確実な情報連携を実現します。
対象者に紐づく関係機関の情報管理や、ジェノグラム機能もご提供します。
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早期のリスク検知とリスク評価の判断を支援する
リスク予測機能- データ分析で作成したリスク予測モデルをシステムへ反映することで、各種システムから連携される情報をもとに、AIエンジンを用いてリスク予測をします。統計学的に解析することで、将来起きることを客観的に予測し、早期のリスク検知を可能とします。
また、担当者の判断にAIエンジンによる機械的な判断を付与することで、リスク評価をご支援します。
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定期的に支援者の状況を把握する
アラート通知機能- 各種システムから連携された情報や、本システムで登録された情報をもとに、支援対象者の日々の経過を自動的に確認できます。
また、関係者へアラート通知ができる仕組みもあるため、重要情報に変更が生じた場合でも、即座に把握できます。