政令指定都市8割、東京23区9割が採用。徹底した現場目線を実現するNo.1保健所業務システム

中山秀喜
  • ヘルスプロモーショングループ 部長
  • 中山 秀喜
  • 『WEL-MOTHER』の開発、販売、導入、保守といった全プロジェクトの統括責任者。社会情勢や法の動向などにも常にアンテナを張り巡らせ情報を収集する役割も担当。

保健所業務のすべてを網羅するパッケージシステム『WEL-MOTHER』。

保健衛生業務から生活衛生業務まで、保健所業務のすべてを備えたラインナップをご用意している保健所総合パッケージシステム『WEL-MOTHER』。平成4年から保健所業務に特化したシステムとして、取り巻く環境に対応しながら継続的にブラッシュアップを繰り返し、今では政令指定都市や特別区を中心とする多くの自治体様にご愛顧いただいています。すべてのサブシステムが同一プラットフォーム上で動作するため、新しい業務の追加やサブシステム間の情報連携が容易で拡張しやすく、常に住民の健康に関わるデータを一元管理できます。保健所業務を集約することで、保守経費・運用経費、機器にかかる費用の効率化が可能なのも魅力のひとつです。

プロジェクトリーダー
保健所が担う役割は重要。
だからこそ、
より良いシステムを提供したい。

25年を超える歳月をかけて、シェアトップクラスのシステムへ。

ある自治体保健師の方から「健診結果を住民に説明して健康意識を高めてもらうために何か良い方法はないか」といった何気ない相談が『WEL-MOTHER』開発のきっかけでした。当時はWindows3.1が発売され、パソコンが普及しはじめたタイミングでしたので、紙の健診結果をパソコンに入力し、グラフ表示するだけのシステムでした。しかし、住民の健康危機管理の拠点となる保健所が担う役割は非常に重要だと感じ、本格的な保健所総合システムの開発に発展させてきました。

保健所には医師や保健師、薬剤師など専門職の方が多く在籍。そうした方々に対し、徹底した現場目線でのサービス開発をめざしました。そのため、各専門分野の用語を理解することからスタート。専門書を買い漁り、学会や勉強会にも参加するなどを繰り返し、専門職の方々が求めることを少しでも同じ目線で考え、さまざまな機能を提案し続けてきました。そして、25年を超える歳月をかけて、政令指定都市の約8割、東京23区の9割が採用するNo.1保健所業務システムにまで成長しました。

尊い命を救えるかもしれない、そんな想いを胸に取り組んでいる。

一般の人は“新たな感染症などが発生しない平和な日常”が普通だと考えます。ですので、保健所業務は「予防事業」とも言えます。予防ということは未然に防ぐことなので、発生しなかったことを評価するのは非常に難しいことです。例えば、虐待に発展する可能性があるケースについて、WEL-MOTHERを利用することで事前に察知できたとしても、それをシステムの導入効果と考えるのは困難です。しかし、システムがあったことによって救われるかもしれない命があるという可能性を否定できないこともまた事実です。もしかしたら人間の尊い命が救えているのかもしれない。そんな重責を背負って私たちは『WEL-MOTHER』に取り組んでいます。

お客さまの喜びの声が、進化の原動力。

私たちはパッケージシステムの開発元であると同時に、システムの導入・保守作業も行っていますので、お客さまの声を直接耳にすることができ、導入効果を自分たちの目で見ることができます。「事務処理がとても楽になった」「受診率向上が目に見えてわかるようになった」など、さまざまな場面で喜んでいただけることもあります。そんなお客さまの姿を見ることは、システムエンジニア冥利に尽きる瞬間であり、私たちの原動力となります。これからも保健所業務のシステムのプロとして、お客さまの期待を上回れるよう、もっともっと良いパッケージシステムに成長させていきたいと思います。

社会が抱える課題に、IT企業だからこそできることがあるはず。

人口減少と少子高齢化の急速な進行は、わが国にとって大きな社会問題となっています。世界でも類を見ない少子高齢化社会にある一方で、若年層の自殺死亡率の上昇や児童虐待相談件数の増加などの社会問題も浮き彫りになっています。その大きな社会問題への対応をITによってご支援したいとnichicomは考えています。さまざまな要素が複雑に絡み合った問題であっても、データを積み上げて多角的な視点で分析をしてみると、解決の糸口が見えてくるものもあります。今後も、IT企業という長所を活かして、社会問題解決に取り組んでいきたいと思います。

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