社内研修「普通救命講習1」を実施しました

当社は、2024年1月上旬にさいたま市消防局による応急手当講習「普通救命講習1」を社内で実施しました。今回は管理職を中心とした一部の社員が参加しましたが、企業の安全配慮義務の一環として有事に備え、段階的に全社員へ当研修を実施していく予定です。

一次救命処置の重要性

消防庁の調査によると、令和3年度中の119番通報後に救急車が現場に到着するまでの時間は全国平均で約9.4分でした。その場に居合わせた人の処置が救命率を左右しますが、AEDの実際の利用率は4.1%に留まっているという実態です。救急隊がAEDを用いた電気ショックを行なった場合の負傷者の1カ月後の社会復帰率は17.3%ですが、現場に居合わせた市民が行った場合は40.1%にも上昇したというデータもあります。上記のことから、命を守るためにAEDの使い方や心肺蘇生法を知っておくことは非常に重要と言えます。
【参考】
消防庁「令和4年版 救急・救助の現況」
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/99d90c98874f6d85cb4792eeab90ec1533d340b9.pdf
日本AED財団
https://aed-zaidan.jp/knowledge/index.html

「普通救命講習1」社内研修の様子

当日はさいたま市消防局救急課の職員様3名に弊社ソフトウェア開発センターの会議室にお越しいただき、担当講師の金子様より説明を受けました。

心肺蘇生法の流れとAEDを用いた除細動(電気ショック)の実施

    1. 周囲が安全かどうかを確認する
    2. 傷病者の反応を確認する
    3. 反応がない・判断に迷う場合は大声で叫び応援を呼ぶ(119番通報・AEDの手配)
    4. 普段通りの呼吸をしているかどうか確認する(10秒以内)
    5. 呼吸をしていない・判断に迷う場合は直ちに胸骨圧迫を開始する
    6. 人工呼吸の技術と意思があれば胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す
    7. AEDが到着次第、AEDの音声メッセージ等に従い電気ショックが必要な場合は開始する
    8. 胸骨圧迫と人工呼吸を再開する(2分間)
    9. 救急隊に引き継ぐまで心肺蘇生とAEDの手順を繰り返す

(※)さいたま市消防局「応急手当講習テキスト」に基づいた成人(16歳以上)を対象とした処置内容から一部抜粋。

上記の心肺蘇生法の流れやAEDを用いた除細動(電気ショック)の実施法以外にも、「気道異物除去」「止血法」等についても講習を受けました。講習を受けた15名の社員は最後に修了証を取得しました。

研修の様子

研修に参加した社員の感想

・講習の中で、救急車が到着するまでの間にスマートフォンの通話で救急隊員から指示をもらいながら対応する話や、心臓を交差するようにAEDのパッドを貼る理由について詳しく教えていただいて理解が深まりました。これからは自信を持って対応できそうです。
・最近の自然災害のニュースを見ていると他人ごととは考えられない時代なので、救命講習は定期的に行っていた方が良いと思いました。

当社衛生管理者より

当社も社員やパートナースタッフが増え、また社員の年齢幅も広がってきましたので、万が一のときの知識や技術を習得するために本講習を開催しました。まずは管理職以上を中心に開催しましたが、今後は全社員を対象に実施していく予定です。公私問わず使える技術ですので、もしものときに役立てていただけたらと思います。今後も、皆さんがより安心して働ける環境をつくっていきたいと考えています。

さいたま市消防局救急課・金子様より

15名の受講者の方々、講習中は真剣に取り組んで頂きありがとうございました。いざという時は勇気を出して本日習得した技術を行ない、愛する人の生命を助けてあげてください。

日本コンピューター株式会社におけるAED設置場所

当社では以下の拠点にAEDの設置があります。

東京都港区・東京本社(1階エレベーターホール)

埼玉県さいたま市・ソフトウェア開発センター(1階エレベーターホール)